脱ステをするなら脱保湿もすべきというのは、よく言われること。
でも、脱保湿ってどこまでやるべきなのかが本当に難しい。
徹底的にやろうと思うと、ツライ思いもしなくちゃいけない。
そこで、この記事では私自身の保湿に関する実体験と脱保湿について思うことを書いていきたいと思います。
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脱ステするなら脱保湿もやった方がいい理由
脱ステと同時に、脱保湿が必要な理由としては、
・アトピーの肌はステロイドだけでなく、保湿剤にも依存している状態であることが多い
・体が本来持っている保湿機能を再度働かせるため
・保湿剤のせいで体温が上がり痒みが増すことがある
などが言われています。
アトピーの人は乾燥肌であることが多く、ステロイドを塗るか保湿剤を塗るか、常にどちらかを塗っているという人が多いのではないでしょうか。
私も、もちろんそんな状態でした。
皮膚科で保湿が大切だと言われ、全身に保湿剤を塗っていた時期もあります。
でも、本来なら体は自分で保湿する機能を持っているんですよね。
それなのに、毎日毎日保湿剤を塗ることによって、自らが持っている保湿機能が働かなくなってしまう。
そのような状態になってしまっている肌には、もう一度保湿機能が働くように働きかけていくことが大切です。
人間の環境適応能力って本当にすごくて、
寒い地域に住むと、寒さに適応できる体になり、
暑い地域に住むと、暑さに適応できる体になる。
それと同じように、乾燥した地域に住むと、乾燥に適応できる体になり、
湿度の高い地域に住むと、湿度の高さに適応できる体になるんですよね。
だから、常に保湿剤を使っていると、自らの力で保湿する必要がないので、保湿能力は働かなくなり、
逆に、保湿剤を使用しなくなると、自らの力で保湿しなくてはならなくなり、
少しずつ保湿できるようになっていくんです。
また、脱ステロイドのリバウンド症状が進行していく過程で、
皮がめくれては、皮がはり、
まためくれては皮がはり、
というのを何度も何度も何度も何度も繰り返しますが、
それを促進するためにも、乾燥させた方がいいというのもあるかもしれませんね。
脱ステ時に脱保湿に関して実践していたこと
私自身が、脱ステ時にどうしていたか。
私が脱ステを開始したときには、脱ステを推進している病院に通っていたのですが、
その病院は漢方治療をメインとした病院でした。
漢方の煎じ薬と漢方風呂、そして漢方の塗り薬をメインに脱ステを進めていくという方針の病院だったということもあり、
脱保湿に関しては全く推奨していない病院でした。
脱保湿を推奨している病院は、お風呂にも入らないようにって言われますからね。
私が通っていた病院は、漢方風呂に一日中入っていてもいいと言われるぐらいだったので、
脱保湿という言葉さえも先生からは出てこなかったですね。
リバウンドピーク時
リバウンドのピーク時は、毎日漢方風呂に入り、
漢方風呂から上がると、
漢方の塗り薬を塗っていました。
顔も酷いことになっていたので、
それまで使っていた化粧水や乳液は全て使用を辞め、
顔も漢方の塗り薬のみです。
そういう意味では、
脱ステ開始前と比べると、顔に関しては、保湿剤の量は減りました。
化粧水と乳液を使わなくなったので。
ただ、漢方の塗り薬にも油分が含まれているので、
それが保湿剤の代わりの役割を果たしていたという考え方もできるので、
脱保湿というのは、全くやっていなかったことになります。
1番ひどいときには、リンパ液(滲出液)が出ていたので、
常に肌は潤っている状態。
そしてそれが終わると乾燥期に入りますが、
乾燥が辛いときも、
何かしら保湿剤を使っていたということは全くなく、
漢方の塗り薬のみを使っていました。
脱保湿という考え方は知っていましたが、
脱保湿を推奨する先生ではなかったので、
先生の方針に従い、
ただ、自分で保湿剤を買ってきて塗るというようなことはせずに、
漢方風呂と漢方の塗り薬以外には、保湿となるようなものは塗らないようにしていました。
リバウンドが落ち着いてから
リバウンドが落ち着いてからは、
漢方の塗り薬を塗る必要がなくなった箇所については、
何も塗らないようにしていました。
ただ、顔だけは、何も塗らないと多少つっぱるので、
ハーブウォーターを使い始めました。
ハーブウォーターとは、
精油(エッセンシャルオイル)を抽出する際に作られる副産物です。
ハーブなどの植物を水蒸気に当てて精油成分を気化させ、その後冷やすと、
脂溶性と水溶性の2層の液体が出来上がります。
そのうちの脂溶性の部分が精油(エッセンシャルオイル)で、
水溶性の部分がハーブウォーターです。
ハーブウォーターにも微量の精油成分が含まれています。
ハーブウォーター自体に保湿の機能はあまりないので、
ハーブウォーターに植物性グリセリンを混ぜ、それを顔には塗っていました。
さらに、冬場、少し乾燥が気になるときには、
ハーブウォーターの後に、
ホホバオイルを使ったりもしながら。
できるだけ自分の保湿機能にがんばってもらえるよう、保湿しすぎないように気を付けながらハーブウォーターとホホバオイルを使用していたという状況です。
脱ステ開始前だと、お風呂から上がるとすぐに保湿しないと顔がパリパリになり、
しかも、化粧水だけでは全く潤わず、乳液をたっぷり塗らないといけないぐらい乾燥がひどかったのですが、
脱ステし、保湿剤も見直すことによって、
お風呂から上がってしばらく何もしなくても、顔がパリパリになるなんてことはなくなりました。
少しずつ自分の保湿能力が戻ってきたのを感じるようになったんです。
やっぱり、人間が本来持っている機能ってすごいんだなと思わされたし、
ずっとその機能を封じ込めてしまっていたことに気付くことができました。
現在
脱ステ開始から6年目の現在も、保湿方法としては変わらず、
ハーブウォーターに混ぜる植物性グリセリンの量を季節によって調節しながら、
ホホバオイルもそのときの肌の状況によっては使うというやり方をしています。
まだ、湿疹が出ることもあるので、
そんなときには、ホホバオイルにアロマの精油を混ぜて湿疹が出た箇所に塗ったり、
アロマとホホバオイルでクリームを作ってそれを塗ったりしていますし、
手は湿疹が出やすく、また家事もすることもあり乾燥もしやすいので、
状態によってクリームを塗ったりしています。
脱ステ開始前は、
肌の状態によって、保湿剤の量を調節したりなんてこともなく、
毎日毎日たっぷりの保湿剤を使っていましたが、
現在は、肌の状態に合わせて最低限の保湿剤のみを使用するようになり、
肌もとっても健康になったし、
湿疹の出ていないときには、脱ステ前よりもずっとずっと肌がキレイになりました。
これは人によって違うとは思いますが、
私にとっては、以前は必要以上の保湿剤を使いすぎていたんだろうなと思います。
まとめ -脱保湿はするべき?-
私自身、脱ステ時に脱保湿は全くしていません。
少しリバウンド症状が落ち着いてからは、保湿は必要最低限だけするようになったというぐらい。
私の場合は、漢方風呂で治療する先生の元で脱ステを開始したので、
脱保湿をするということはなかったのですが、
もしかしたら、
脱ステと同時に脱ステをした方が早くリバウンド症状がおさまったのかもしれないし、
逆に、私が行った方法の方が早かったのかもしれない。
正解はわかりません。
でも、私にとってリバウンド症状がピークのときは、お風呂の時間が唯一ほっとできる時間でした。
リンパ液でどろどろの体、
剥けた皮でガサガサの体、
そんな体をお風呂に入ってリセットすることで、精神的にすごく楽になれたし、
一日中お風呂に入っていたいというぐらい、お風呂の時間は必要でした。
あの時間がなかったら、もしかしたら脱ステを途中で断念してしまっていたかもしれません。
でもそれも結局もしもの話なので、正解はわからないのですが。
脱保湿をしようと思うと、不快感が出たり、乾燥して痛かったりと、ツラさも伴います。
でも、
逆に保湿をすることで余計に痒みが増すという人もいるかもしれません。
そして、脱保湿にもレベルがあり、
お風呂に入らない、保湿剤を塗らない、飲む水分の量もコントロールするなど、
どこまでやるのかということで迷うと思います。
私自身は脱保湿はやっていなかったのですが、
本格的にやろうと思うと、専門家に診てもらいながら進める方がよいのではないでしょうか。
脱保湿に関しては、
できるのであればやった方がいいように思いますが、
自分の体の状況を見て、
無理しない程度にやっていくのがいいのではないかと私は思います。
人それぞれ、それまで使ってきた保湿剤の量も種類も違うし、
体の保湿機能がどれだけ働いているのかも違う。
脱保湿することによってのツラさも違う。
脱ステするだけでも、とってもとってもツラいのだから、
保湿に関しては、無理をすることなく、自分の体に合わせてやっていくのがいいように思います。
もちろん、保湿剤を使うのであればその成分は十分確認した上でですが。
私自身は、脱保湿はしませんでしたが、
結果的に、保湿剤の使用量はとても減ったし、
保湿機能は戻ってきていることを実感しています。
ネットを見ると、本当にたくさんの様々な情報があり、
どの情報を信じたらよいのかわからなくなることも多いですが、
まずはやってみて、自分の体と相談しながら、
進めていくことが大切なのではないかと私は思います。
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