臨月に入り、情緒不安定になってきているように感じる。
なぜかなんでもないことで涙があふれてくる。
1人目の妊娠中にそんな経験をしました。
当時は『マタニティブルー』や『妊娠うつ』という言葉も知らなかったんですが、今から考えるとマタニティブルーだったのかもしれません。
この記事では、私の情緒不安定になった経験と、
妊娠中に誰しもがかかる可能性のあるマタニティブルー・妊娠うつの原因と対策についてご紹介します。
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臨月で情緒不安定になった経験
1人目の妊娠中、自分自身の情緒不安定さを感じることは何度かあったものの、
臨月に入ってからの情緒不安定さが1番ひどかったんです。
大学を卒業後、ずっと仕事をしてきて、
妊娠がわかってからも、仕事を辞めるという選択肢は微塵も考えなかった私。
そんな私が出産予定日の6週間前に産休に入り、
初めての長期の休みとなり、
出産準備をしたり、
友達とランチに行ったり、
ベビー用品を手作りしたりと、
最初の頃は何かしら忙しくしていたものの、
だんだんとやることも尽きてきて、
毎日が暇になってきた頃、
情緒不安定さが顔を出し始めました。
出産予定日が4月3日だったのですが、
4月生まれと3月生まれとでは学年が1年違ってきます。
男の子だったので、
周りから
4月生まれの方がいいと言われたり、
いやいや世の中の社長は早生まれが多いんだよと言われたり。
また、学年に関わらず、
何気ない、友人や義母からの「調子はどう?」「そろそろかな?」という言葉にプレッシャーを感じたり。
私自身も
早く生まれてほしいと思ったり、
4月になるまで生まれてこないでほしいと思ったりと、
かなり気持ちが揺れていました。
早く生まれてきてほしいと
階段の上り下りやスクワットをしたりもしましたし、
そんなことをしながら涙があふれてくることもありました。
4月生まれの方がこの子にとっては幸せなんじゃないか。
それなのに早く生まれてきてほしいと思っている私は母親としてよくないのではないかと思ったりもしました。
3月生まれを願う方がいいのか、
4月生まれを願う方がいいのか、
どうしてよいのかわからず、
でもそういう状況にいるのも辛くて、
早くその状況から抜け出したかった。
夫に話しても、3月生まれでも4月生まれでもどっちでもいいよと言われるだけで、
でもそれが私の心を軽くしてくれることはなく、
情緒不安定さは増していくばかりでした。
マタニティブルー、妊娠うつ、と呼ばれるような状態だったのかもしれません。
結果的に、
出産までにそんな情緒不安定さが解消することはなかったです。
今なら、
夫の言う通り、
3月生まれでも4月生まれでも、どちらでも全く問題なしだと思えるんですが、
当時はそんな風に思えませんでした。
当時、マタニティブルーや妊娠うつについて知っていたら、
少しは楽になれたのかもしれません。
マタニティブルー、妊娠うつについて、
どういう症状があるのか、また原因と対策について、
ご紹介していきたいと思います。
マタニティブルーとは?妊娠うつとは?
マタニティブルーとは、一時的なうつ状態で、
産褥婦の半数がかかるとも言われます。
産後に症状が出ると言われることが多いですが、
産前産後のうつ状態を、マタニティブルーと呼ぶこともあります。
涙もろくなったり、不安を感じたりと、情緒不安定になりますが、
産後1ヶ月程度で解消されることが多いです。
一方、妊娠うつとは、妊娠中にかかる鬱病のことで、
妊婦の1割程度がかかるとも言われます。
妊娠初期に発症することが多いようですが、
妊娠後期まで続く場合や、妊娠後期に発症することもあるようです。
さらに、産後うつという言葉もありますが、
マタニティブルーは1週間~1ヶ月程度で自然に収まるのに対して、
産後長期間にわたって続くのが産後うつと言われます。
産後うつが疑われる場合は、専門家に相談する方がよいでしょう。
マタニティブルー・妊娠うつの原因
マタニティブルーや妊娠うつの原因は、
・ホルモンバランスの変化
・体調の変化
・環境の変化
があると言われます。
妊娠によって様々なホルモンが分泌されます。
そして、出産後にはそれらのホルモン分泌が減り、また別のホルモンが増えていきます。
そういったホルモンバランスの変化が、
精神状態にも影響を与えるのだと考えられています。
また、体調の変化も大きいですよね。
妊娠初期ならつわりの症状に悩まされるし、
足がつりやすかったり、疲れやすかったり、眠くなったり眠れなくなったりと、
妊娠中は体調が不安定なことが多いです。
さらに、妊娠後期になると、
大きなお腹が邪魔をして、動きづらかったり、
トイレが近かったり、
腰が痛い、恥骨が痛い、
さらに胎動が痛く感じたり、前駆陣痛のようなものがあったりもします。
こういった体調の変化も、精神状態には大きな影響を与えるのではないでしょうか。
そして、環境の変化も原因として挙げられます。
産休に入ることで生活習慣が変わったり、
仕事面だけでなく、妊娠によってそれまで行っていたことができなくなり、環境が変わるということもあるでしょう。
周囲から妊婦だと見られることによるストレス、
自分の体の中に新しい命があるということがプレッシャーに感じることもあるはずです。
そういったことがマタニティブルーや妊娠うつの原因にもなっていきます。
マタニティブルー・妊娠うつの対策
では、
マタニティブルー、妊娠うつにならないためには、
どうすればいいのでしょうか。
ホルモンバランスの変化や体調の変化はどうしたって防ぎようがありません。
また、環境の変化も、防ぐのが難しそうですね。
なので、
マタニティブルーにならないようにしようなんて思う必要はないのではないかと私は思います。
マタニティブルー、妊娠うつになったとしても大丈夫。
妊娠・出産で情緒不安定になるのは当たり前のこと。
とドーンと構えることができたら、それが1番いいですよね。
とはいえ、
なかなかそんな風には思えないかもしれません。
それならば、
情緒不安定になってるなーと感じたときに、
自分が少しでも気分をリフレッシュできる方法を探しましょう!
好きなものを食べる
好きな音楽を聞く
好きな映画を見る
好きな本を読む
とにかく何もせずにぼーーっと過ごす
妊娠・出産経験者に相談する
夫に今の気持ちを吐き出す
などなど。
夫は毎日がんばって仕事をしてくれているのに、
私だけぼーーっと過ごすなんて申し訳ないなんて思う必要はありません。
妊娠・出産は、女性にとって命をかけた一大イベントです。
そんなときぐらい、自分の好きなように過ごしても大丈夫です。
それよりも、少しでも気分転換できて、
心が軽くなれる方が大切。
私も、1人目妊娠中に情緒不安定に陥ってしまったとき、
もっと自分の好きなように過ごしたらよかったなーって、今振り返ると感じます。
当時は、せっかくの産休なのだから有意義な時間の過ごし方をしないともったいない、
無駄に時間を過ごすのはダメ、
だなんて思ってしまっていました。
でも、そのせいで、情緒不安定が解消されないままに出産となりましたし、
出産後も情緒不安定がひどく、
病院で1人で大泣きした日もありました。
それはそれで、大泣きしたことでスッキリしたという面もあるのですが。
現在4人目妊娠中で、臨月に入りましたが、
できるだけ毎日自分のやりたいことをやっているおかげか、
情緒不安定さもなく、
精神的に安定した状態で毎日を過ごせています。
もしかしたら、これからマタニティブルーがやってくるかもしれませんが、
そうなったとしても、
慌てず、
気分転換をしながら過ごしたいなと思います。
お腹の中の赤ちゃんと一心同体の期間って、妊娠中だけ。
本当に貴重な期間です。
妊娠中は、どうしても、精神的に不安定になりやすいですが、
赤ちゃんと一緒に過ごせる貴重な時間を楽しんで過ごせるといいですね。
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