脱ステロイドと仕事との両立はできるのか?

アトピー

大人になってから脱ステロイド治療を開始するとなると、仕事をどうするのかを考えなくてはなりません。
人によってリバウンド症状の出方やその期間が違うとはいえ、
自分自身がどの程度のリバウンド症状が出るのかわからない以上、
ある程度悪い状況を想定しておいた方がよいです。
では、悪い状況を想定するとなると、仕事はやめることを考えた方がいいのでしょうか。
脱ステと仕事との両立はできるのでしょうか。

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脱ステロイドと仕事との両立はできるのか

脱ステロイド治療を考えている人は、おそらくアトピーが酷い人なはず。
ずっとアトピーを抱えた状態でこれまで仕事も続けてきている人だと思います。

アトピーの人は、
不規則な生活はダメ
睡眠時間はしっかりとらないとダメ
ストレスはダメ
なんて言われますが、
仕事をしているとなかなか規則正しいストレスのない生活を送るのは難しい。

規則正しいストレスのない生活を送りたいけど、
それができずに、
アトピーも徐々に悪化してきている人が多いのではないでしょうか。

私自身がそうでしたからね。

そんな人が脱ステロイド治療をしようと思ったとき、
やっぱり気になるのが仕事のこと。

仕事をしながら脱ステができるのかどうか。

もしできないのだとしたら、仕事は長期休暇とするのかやめるのか。

でも、一定期間仕事をしないとなると、収入がなくなってしまいます。
しかも、脱ステのリバウンド症状はいつ終わりがくるのかがわからないので、
いつになれば仕事復帰ができるのかもわかりません。

いつからいつまで休めば仕事ができるのかもわからないような状態で、
会社に何て言えばいいのか、
とても悩みますよね。

本来なら、仕事をしながら脱ステができるというのが1番いいのですが。

リバウンド症状の強さは人によって全く違いますが、
私自身の脱ステの経験から、
私自身がどうだったのか、お話ししたいと思います。

脱ステのリバウンドピーク時

脱ステのリバウンドピーク時は、
全身がむくみ、
リンパ液が出て、まともに歩くこともできないような状態でした。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

この時期に仕事に行くことは、私は無理でした。

ただただ生きているだけで精一杯でした。
これは本当に、大げさではなくです。

むくみと寒気と痛みもあり、
リンパ液の気持ち悪さもあり、
外に出ることは無理という状況。

仮に在宅で仕事をできる環境だったとしても、
この時期はできなかったと思います。

それほど、何もできない辛い時期でした。

私自身は、
第二子出産後に脱ステを開始したので、
子育てだけはやっていましたが、
それ以外のことは家事も含めて何もできなかったです。

見た目も酷くなるし、
リンパ液で服もすぐに濡れてしまうので、
仕事との両立は難しい時期だと思います。

症状が軽ければ、仕事をすることも可能かもしれませんが、
身体の内部では、かなりのエネルギーを使っていると思うので、
できれば仕事を休んで、
身体を回復させることにエネルギーを使えるようにした方がいい時期だと思います。

脱ステのリバウンドピーク後 落屑期

リバウンドのピークが過ぎた後、落屑期が訪れました。

私の場合、リンパ液が出ている時期にも痒みはあったものの、まだ耐えられる程度で、
落屑期に入ってからの痒みの方が圧倒的にキツかったです。

突然、痒みの発作がくるので、
そのときには痒い以外のことを考えることができず、
ただひたすら掻き続ける時間が続くというような状況でした。

このころは、少しの時間なら外出することもできましたが、
でも外出すると、
外出している間はなんとか我慢できても、
家に帰った途端、痒みの発作におそわれるということが多々ありました。

私の場合は、
30分~1時間程度の外出であれば、
調子の良い時間ならできたとしても、
仕事をするとなると、
まだまだ難しいという時期でした。

ほんの少し外出するだけでも、肌にとっても心にとってもストレスだったのだと思います。

仕事をするとなるともっとストレスがかかることになるはずなので、
きっと肌の回復は遅れることになるのではないかとも思います。

しかも、落屑がひどいので、
仕事に行くとなると、落屑が気になってしまいます。

私はこの落屑期がとても長く続いたので、終わりの見えないことが辛く、
もしかしたら少しでも仕事をする方が気が紛れたのかもしれませんが、
でも突然襲ってくる痒みの発作と、落屑の多さとを考えると、
まだまだ仕事ができる状況ではありませんでした。

脱ステのリバウンドピーク後 落屑が落ち着いてから

落屑が落ち着いてくると、
少しずつ仕事のことも考えられるようになってくると思います。

まだまだ痒みはある時期ですが、
痒みの発作の頻度や強さは、少しずつましになってきて、

身体の状態が良く、
精神的にも仕事ができそうな状況になれば、このぐらいの時期から仕事をすることができるのではないでしょうか。

ただ、ましになってきているとはいえ、
まだ痒みがある時期なので、
無理をすると悪化してしまう可能性もあると思います。

何もしなくても、
脱ステのリバウンド症状は、何度か繰り返すことが多いので、
無理をしてしまうと、再び悪化ということも起こりうると思います。

もし仕事をしなくてもなんとかなるようなら休む方がいいでしょうし、
在宅で仕事ができるなら、そのような選択をする方がいいと思います。

逆に、ずっと家にいることがストレスで、
外に出る方が気分転換になるなら、
仕事に行くというのもいいのかもしれません。

とにかく、無理をしないこと、
そして少しでもストレスが溜まらないようにすることが、
身体の回復にとっては大切なことなのではないでしょうか。

結論

脱ステロイドと仕事との両立は、
私自身の経験から言うと、できなかったです。

私の場合は、第二子出産後すぐに脱ステを開始したので、
産休、育休がありましたし、
保育園の待機児童の関係で、
子どもが1歳半になるまで育休をとっていました。

脱ステ開始前は、
まさか自分自身があれほど酷い状態になるとは思っておらず、
リバウンド症状も1~2か月で終わるだろうと楽観視していたのですが、
とはいえ、
1~2か月も仕事を休めないと思っていたので、
産休・育休のタイミングで脱ステを開始するしかないと思っていました。

産休・育休の間は、仕事が休めるので。

もし、第二子の出産がなかったら、
もしくは私が男で、産休・育休という長期に休めるタイミングがなかったら、
脱ステに踏み切ることができなかったかもしれません。

でも、脱ステを経験した今思うことは、
脱ステ前は、脱ステに対して、それほど深い考えを持っていなかったのですが、
今は、脱ステをするのなら、本気で自分の体と向き合う期間を作らなくてはいけないと思っています。

私の場合、長期休暇がとれたので、そういう期間を作れたのですが、
そうでなければ途中で挫折していたと思います。

脱ステするのなら、
相当の覚悟が必要だし、
多くの犠牲も出てくるし、
家族にも多くの負担をかけます。

それでも、やると決めたらなら、
1年とはいわずとも、半年もしくは少なくとも3か月ぐらいは、仕事も休んで、
自分の体の回復にしっかりと向き合えるようにした方がいいのではないかと思います。

仕事をしながら、脱ステをした人もたっくさんいますが、
逆に挫折した人も、本当にたくさんいると思います。

個人的には、よっぽど強い精神力がないと、仕事と脱ステとの両立は難しいと思っています。

どうしても仕事を長期間休むことができないのであれば、
脱ステ以外の方法でアトピー克服を目指すことも考えた方がいいのではないでしょうか。

人によって考え方は様々だと思いますが、私はそう思います。

アトピーって、人に理解されにくい病気なので、
アトピーで仕事を休むというのは、
なかなか会社に言いづらいし、
仕事ができないぐらい痒いというのも、本当に理解してもらいにくいところがとってもツラいですが、
でも、自分の身体は自分にしか守れません。

脱ステをするかどうかに関わらず、
しっかりと自分の身体に向き合う期間をとることはとても大切なのではないかと私は思います。

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