後期流産(死産)の処置でラミナリアを使用する方は多くおられると思います。
ラミナリアの処置は痛いと言われますが、どんな痛みなのか、そしてどうすれば痛みを少しでも和らげることができるのか、私の経験を元にご紹介します。
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ラミナリアの処置方法
ラミナリアとは、
子宮口を開くために使用されるもので、
正式にはラミナリア桿と呼ばれるようです。
原料は海藻(昆布)の茎根で、長さが6~8cm程度、直径が2~8mm程度の円筒形。
水分を吸うと膨らむため、子宮口に挿入すると少しずつ膨らんで子宮口が開いていくのだそうです。
最近では、高分子材料を原材料としたものも出てきているそうですが、
私のときには、昆布が原料のものを使用しました。
ラミナリアではなく、ラミセルを使用する場合もあるようですね。
具体的なラミナリアの処置方法ですが、
簡単に言うと、子宮口にラミナリアを、入る本数だけ入れるというだけです。
ただ、子宮口に入れると言っても、子宮口って奥の方にあるんですよね。
しかも、子宮口っていつも下を向いているわけではないらしいんです。
奥の方にある、かつこっちを向いていないところにラミナリアという棒状のものを入れるわけなので、
まずは子宮口をこっちに向けて、それからその子宮口にラミナリアを入れることになるようです。
実際に処置を見たわけではないですが、
たぶん、そういうことが行われていたと思います。
私の場合、内診台に乗り、カーテン越しに処置が行われましたので、
カチカチという医療器具の音だけが無気味に響いていました。
このラミナリアの処置が人によってはかなりの激痛となるようです。
経産婦は子宮口が開きやすいはずなのですが、そんな経産婦でも痛いと言われます。
実際に経産婦だった私も、冷や汗が出るぐらいの痛みでした。
身体の外側を傷つけられるのとは、全く違う痛みです。
身体の内側を触られているわけなので。
身体の内側を触られているという気持ち悪さと、初めて体験する痛みとで、とにかく早く終わってほしいと思いながら痛みに耐えていました。
私は、妊娠19週で後期流産(死産)となり、ラミナリアを使いましたが、
赤ちゃんの大きさによって、子宮口を開かなければいけない大きさも変わりますし、
それによって痛みも変わってくるようですね。
私の場合は、手術(分娩)の前々日に入院し、まず1回目のラミナリアを挿入。
その翌日の朝と、夜にもそれぞれ挿入と、
合計3回の処置を行いました。
1回目よりも2回目の方が痛かったかと言われると、全て同じぐらいの痛みでした。
手術全体の流れはこちらの記事をご覧ください↓↓

ラミナリアの痛みを少しでも和らげる方法
ラミナリアの痛みを少しでも和らげるために私が行ったことは、
とにかく力を抜くこと。
これは私の想像ですが、身体に力が入ると、子宮口も固くなってしまい、処置がしにくくなるのではないでしょうか。
先生にも力を抜くように言われましたし。
痛みが辛くて、どうしても力が入ってしまうのですが、
全く違うことを考えて、
とにかく息を吐いて、吐いて、吐いて、力を抜くようにしました。
内診台に乗っている状態での処置だったので、先生はカーテンの向こう側だし、
こちらの顔は見えません。
変な顔になってもいいので、とにかく全く違うことを考えて、息を吐くことを意識し続けました。
病院によっては痛み止めの座薬を使用してくれるところもあるようですが、
事前にラミナリアの痛さの知識ゼロで処置に臨んだ私には、そんな選択肢はありませんでした。
でも、息を吐いて力を抜いていたら、きっとすぐに終わってくれるはず。
変に力が入ってしまっていると、その分、処理に時間もかかってしまうかもしれないので、
これからラミナリアを経験される方は、息を吐いてリラックスしてくださいね。
ラミナリアを入れた後の過ごし方
ラミナリア挿入時は、かなりの痛みがありましたが、
入れてしまうと、違和感は多少あるものの、痛みは全くありませんでした。
トイレも普通でしたし。
ラミナリア1回目の処置から、約2日後に手術(分娩)となったので、
約2日間は病室でゆっくりしていました。
テレビを見たり、本を読んだりという感じで。
普段、ゆっくり過ごすことなんてなかなかできないので、
そうやってゆっくり過ごせたことで、
いろいろなことを考える時間を取れましたし、
亡くなってしまっているとは言え、
お腹の赤ちゃんと一緒の時間を過ごす貴重な時間となりました。
まとめ
ラミナリアの痛みは、本当に人それぞれで、
痛みが強い人もいれば、全く痛みがない人もいます。
陣痛や出産の痛みも同じですよね。
ただ、それが新しい命を産みだすためなら耐えられるけれども、
そうでないのに耐えなければいけないことが、
本当に辛かった。
精神的なダメージを受けているにも関わらず、
肉体的にもダメージを受けなければいけないんですよね。
でも、きっと亡くなった赤ちゃんも、
お母さんに辛い思いをさせたかったわけじゃないと思っています。
亡くなってしまったけれど、
でもいろんなことを教えてくれたし、
今でも私の大切な赤ちゃんです。
これから手術(分娩)に臨まれる方は、不安も多いと思いますが、
赤ちゃんをお腹の外に出してあげるためにも、
がんばってもらいたいと思います。
きっと赤ちゃんもずっと見守ってくれていると思うので。
その後の妊娠について↓↓

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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