後期流産(死産) でも産休が取得できる! 労働基準法で認められている産前産後休暇について

後期流産(死産)

後期流産(死産)の場合も産休(産後休暇)を取得できるということ、私は当時全く知りませんでした。
赤ちゃんが亡くなったことがわかったとき、会社には1週間程度お休みくださいって連絡したんです。
でも、ちゃんと調べてみると産休が取得できることがわかったんです!
産前産後休暇とは?そしてどんな場合に産休が取得できるのか、ご紹介します!

スポンサーリンク

産前産後休暇とは


まずは、産前産後休暇とはどういう制度なのか。

産前産後休暇とは、
労働基準法で定められている、出産のための休業(休暇)です。

産前休暇は、出産予定日の6週間前(双子以上の多胎妊娠の場合は14週間前)から取得でき、
産後休暇は、出産の翌日から8週間取得できます。

使用者は、6週間(多胎妊娠の場合にあつては、14週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない。
使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない。ただし、産後6週間を経過した女性が請求した場合において、その者について医師が支障がないと認めた業務に就かせることは、差し支えない。


と労働基準法に記載があるんですね。

ここで注目なのが、
産前休暇は女性が請求した場合に、取得が認められている休暇ですが、
産後休暇は女性が請求しなくても、働かせてはいけないと決められている休暇なんです。
本人が勤務を希望しても、強制的に休まされます。

違反した場合には、罰則もあるんです。

ただし、産後6週間を経過した女性が勤務することを希望した場合で、医師が認めた場合には、就業が可能となります。

まとめると、

産後6週間は、例え本人が希望しても必ず休まなければならず、
本人の就業希望がなければ、産後8週間は休みとなります。

これは、就業規則に記載されていなくても法律で決まっていることです!!

後期流産(死産)の場合の産休


では、通常の出産とは異なる、後期流産(死産)の場合の産休はどうなるのでしょうか。

労働基準法で定義されている出産とは、
「妊娠4ヶ月以上経過した場合の分娩」をいい、4ヶ月経過後の死産、人工流産も含まれます。

ということは、妊娠4ヶ月経過後の分娩の場合は、赤ちゃんが亡くなっていようとも、
産休が取得できるんです。

会社側もそういったことを知らない場合が多いですし、
本人もそんなことを知らない場合が多いですし、
もしかしたら、知らずに無理して勤務しようとしている人もいるのではないでしょうか。

私もそうでしたから。

妊娠19週で後期流産(死産)となった私の場合の産休


私の場合、妊娠5ヶ月(妊娠19週)での後期流産(死産)でした。

検診時、エコーで赤ちゃんの様子を確認しているときに、
赤ちゃんの心臓が動いていないことがわかりました。

それが土曜日。

本来なら、すぐに入院して赤ちゃんを出してあげるのですが、
そのとき私が通っていた病院の病室が埋まっていたんです。

病院の先生から、水曜日からの入院でお願いしたいと言われ、
順調にいけば金曜日に出産だということになりました。

もしかしたら、1室ぐらい空いていたのかもしれませんが、
急な出産が入るかもしれないので、
急ぎではない私の入院は後回しにされたのかもしれませんけどね。

土曜日に赤ちゃんが亡くなっていることがわかり、土日は会社は休みでしたが月曜日からは通常通りの出勤予定だったので、
月曜日には会社に連絡をしなければいけない。

でも、そのときの私は、後期流産(死産)でも産休が取得できることを知らなかったので、
会社には、

・赤ちゃんが亡くなったこと、
・入院は水曜日からだけど、とても仕事ができる精神状態じゃないので、入院まで休ませてほしいこと
・出産後も1週間程度は休ませてほしいこと

を伝えました。

1週間程度で、また仕事ができる心になっているかどうかなんてわからなかったけど、
とりあえず休むことを伝えなくてはいけないということしか頭になかったんですね。

でも、それから入院までに間に、後期流産(死産)について調べているときに、
産休が取得できることを知ります。

会社にはもう一度連絡し、
8週間の産後休暇を取得したいということを伝えました。

会社側も、後期流産(死産)の場合の産休制度について知らなかったので、
私自身が調べていなかったら、
もしかしたら1週間程度しか休んでいなかったかもしれません。

ただ、実際に亡くなった赤ちゃんの出産を経験して感じたことは、
赤ちゃんが亡くなっていたとしても、
出産の過程は同じで、
陣痛もあり、痛みもあり、出産というのは大きな大きなパワーがいること。
出産後の母体のダメージって本当に大きいから、
後期流産(死産)であってもやっぱりしっかりと身体を休めなければいけないんだということ。

結果的には、
産後8週間では精神状態が回復せず、
出産は4月後半だったのですが、
その後8週間を超えて、キリのいい6月末までお休みをいただきました。

会社には無理を言ってのお休みでしたが、
身体は回復しても心がなかなか回復せず。

会社側も理解してくれ、
ゆっくりとした時間を過ごすことができたと思います。

まとめ


新しい命を産みだすということは、本当に奇跡だと思います。
だから、その過程で生きて生まれてこれない命もある。

とても悲しいことだし、
考えたくないし、
心配しすぎるのもよくないし。

でも、そういったことがあったときに、
感情とは別問題で、
制度について知っておくのは大事なことだと思いました。

そうじゃないと、
身体も心も回復していないのに、無理してしまうことになってしまうから。

後期流産(死産)であっても産休が取得できるということ、
多くの方に知ってもらいたいですし、

産後はゆっくりと身体と心の回復に時間をかけてほしいと願います。

その後の妊娠についてはこちらの記事をご覧ください↓↓

後期流産(死産)後の妊娠 妊娠19週で子宮内で赤ちゃんの心拍が確認できなくなった私の場合
後期流産(死産)を経験すると、もう二度と赤ちゃんに会うことはできないのでは?と不安になったり、また同じことが起こってしまったらと考えてしまったりと、次の妊娠に向けてなかなか前向きに考えられない人も多いと思います。実際に私もそうでした。...

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

   

コメント

タイトルとURLをコピーしました