妊娠19週で後期流産(死産)を宣告された後、
入院して手術,亡くなった赤ちゃんを分娩しました。
どのような流れでどのような処置を行ったのかをご紹介します。
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後期流産(死産)の手術(分娩)全体の流れ
後期流産(死産)の手術(分娩)の多くがラミナリアやラミセルを使用して子宮口を広げ、
陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、分娩するという流れとなるようです。
私自身もそのような流れで進みました。
お腹の中の赤ちゃんが大きくなっているため、初期流産の場合のように完全な手術というわけではなく、
通常の分娩のように赤ちゃんを外に出してあげるんです。
ただ、自然に分娩とはならないので、
子宮口を広げ、陣痛を起こすんですね。
病院の先生の説明では、
手術(分娩)の前々日のお昼に入院し、
徐々に子宮口を広げ、
手術(分娩)予定日に子宮口が広がっていれば陣痛促進剤で陣痛を起こし、
順調に陣痛がくれば分娩となるということでした。
後期流産(死産)の手術(分娩)まで
病院へは手術(分娩)予定日の前々日の昼間に入院。
早速、子宮口を開くための第一段階の処置を行いました。
子宮口を開くためにラミナリアを挿入します。
ラミナリアとは、ラミナリア桿と呼ばれる棒状の医療機器で、
海藻(昆布)の茎根が原料なんだそうです。
長さは6~8cm程度、直径が2~8mm程度の円筒形。
ラミナリアは水分を吸うと膨らむため、子宮口に挿入すると、少しずつ子宮口が開いていくんですね。
ラミナリアの痛みについては、こちらのページをご覧ください↓↓

ラミナリアを数本挿入し、
とりあえずそのままの状態です。
違和感はあるものの、入れてしまえば痛みはなく、普通に過ごせました。
そして夜にラミナリアの入れ替えです。
挿入されているものを抜き、
新しいものを再度挿入。
翌日も、2回それを繰り返し、徐々にラミナリアの挿入本数を増やし、徐々に子宮口を広げていきます。
人によっては、1日で終わる人もいるようですが、
私の場合は水曜日のお昼に入院して、金曜日の朝までかけて少しずつ子宮口を広げていきました。
金曜日の朝の内診で、
子宮口が開いてきたことが確認できたので、
陣痛促進剤を入れることに。
陣痛促進剤も、すぐに効く人とそうでない人がいるようですが、
私の場合はすぐに陣痛が始まりました。
後期流産(死産)の手術(分娩)
陣痛が始まると、通常の出産のときと同じ痛みです。
ただ、陣痛促進剤のおかげなのか、陣痛が強くなっていくのは速かったです。
通常の出産のときには、
赤ちゃんもがんばっているんだからとか、
もうすぐ赤ちゃんに会えるからとか、
がんばる理由があるんですよね。
でも、亡くなった赤ちゃんを産むために、陣痛を乗り越えなければいけないって、
がんばる理由がないんです。
確かに早く赤ちゃんを外に出してあげたいんだけど、
でも、自分自身、何も考えられずにただひたすら陣痛に耐えていたように思います。
陣痛が進むのが速かったので、
陣痛に耐える時間が短かったことが唯一の救いだったかもしれません。
そして、陣痛のピークで分娩台に移動し、出産。
そばにいてくれた助産師さんは1人だけでした。
通常の出産のときには、1人しかついてくれないなんてことはないんですが。
なんだかそれもとても悲しかった。
やっぱり亡くなっている赤ちゃんだからって思ってしまって。
でも、赤ちゃんが出てくる瞬間のことは忘れられません。
私は後期流産(死産)を経験する前に2人の子供を産んでいますが、
赤ちゃんが小さいからというのももちろんありますが、
生きている赤ちゃんが出てくるときとは、全く違う感覚でした。
赤ちゃんが出てきた瞬間、涙が止まりませんでした。
あーやっぱり赤ちゃん亡くなってたんだって。
生きて出てこれなかったんだって。
後期流産(死産)の手術(分娩)後
赤ちゃんが外に出てきた後は、麻酔をして体内に残った胎盤などを出す処置をされました。
麻酔をしていたので、全く記憶にはありません。
そして、目が覚めたら病室でした。
麻酔が覚めてから、
看護師さんが赤ちゃんを病室に連れてきてくれました。
約200gの小さな小さな赤ちゃん。
男の子でした。
目も口も鼻もちゃんとあったし、指もちゃんとあった。
小さかったけど、かわいい赤ちゃんでした。
その日はただただ泣いて過ごして、翌日に退院しました。
火葬についてはこちらの記事をご覧ください↓↓

まとめ
自分が後期流産(死産)を経験し、
そういうことがあったということを周りの人に伝えたことで、
実は同じような経験をしているという人がとても多いことがわかりました。
流産、死産ってあまり人に言わないけれど、
でも、実は多くの人が経験しているんですよね。
妊娠したら、赤ちゃんって生まれてきてくれるものだと思っていたけど、
やっぱり新しい命を産みだすことって奇跡なんだと思います。
生まれてこられない命もある中で、
生まれてきてくれた命があるということは、本当に奇跡。
自分の命も、
まわりの人の命も、
大事にしていきたいと本当に思います。
その後の妊娠について↓↓

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